ひじきのパワー
※このブログは2月24 日に「ベースボール北海道ストライク」の「野球少年の食トレ」に掲載したものを追記編集したものです。
現代の食生活に不足しがちなミネラル。中でも、アスリートにとって必要不可欠な鉄とカルシウムを一度に摂れるスーパー食材「ひじき」についてお話します。
厚生労働省の情報提供によりますと、「ミネラルは体内で合成できないため食物から摂る必要があります。不足した場合は欠乏症やさまざまな不調が発生しますが、摂りすぎた場合にも過剰症や中毒を起こすものがあります。」とあります。
ミネラルはエネルギーにはなりませんが、ミネラルを摂取することによって、炭水化物・たんぱく質などの栄養素の働きを助けることができ、健康維持や体調管理には欠かせないものです。
日本人にとっては身近な食材、ミネラルが豊富なひじきは、ビタミンやミネラルの宝庫です。
厚生労働省発表の「日本人の食事摂取基準」でも毎日必ず海藻を摂取することを推奨しています。ひじきは低カロリーで食物繊維も豊富で生活習慣病予防にも効果があります。
ひじきに多く含まれる鉄やカルシウムは、アスリートには必須です。その他にも、ひじきには、塩分排出を助けるカリウム、骨や歯の形成に必要なマグネシウム、骨・筋肉・内臓など全ての細胞に必要な亜鉛など豊富です。
また、ひじきにはβカロテンも豊富です。βカロテンは体内に入るとビタミンAに変わります。ビタミンAは粘膜や皮膚を正常に保ち、免疫力アップに効果的です。
このコラムを読んでくださるお母様向けの視点から見ますと、ひじきは、美容にも良い食材です。食物繊維が多いので便秘解消やデトックスにも効果的で、マグネシウムは肌の若さを保つ力があります。また、ひじきにはヨードという成分があり、これは髪の毛に元気を与えてくれます。
多くの方にとって、ひじきを使った一番身近な料理は、ひじきの煮物だと思います。
あまった煮物をアレンジして、卵焼きにしたり、春巻きやコロッケにしても美味しいです。
写真は、ひじきの煮物、ひじきの卵焼き、ひじきコロッケです。
ひじきコロッケは、ひじきの煮物と先日お鍋をした時にあまった鶏のつみれ、そしてゆでたじゃがいもをマッシュして塩こしょうで味付けしてコロッケにしたものです。残り物アレンジですが、栄養たっぷり、とても美味しくできました。
アスリートのためにも健康維持のためにも。ひじきを使った料理を毎日の食卓に一品加えてあげることをおすすめします。