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食トレはトレーニングの一環

★今回は私が執筆しているコラム「ベースボール北海道ストライク」にも同じ文章を掲載させていただいています★

先日のニュースで、高校野球の強豪校の行き過ぎた「食トレ」についての問題点が取り上げられていました。野球をするお子さんの食事について、私は何度も声を大にして言いたかったことですが、こうやってニュースに取り上げられたこの機会に食事の摂取法について改めてお話しようと思います。

ニュースでは、野球の指導者の間で「食事もトレーニングの一環」というもとでの誤った考え方が広まっていると報道していました。
「米は1日▲合以上」「食事は1日最低5食」「弁当箱は容量が■ℓ以上のもの」等、ただ量を食べることだけを進めることはよくありません。でも、それを信じている方が世の中にはまだたくさんいらっしゃるのが現状です。
育ち盛りの野球少年をそれなりの通用する体型に育てあげ、野球に合った栄養の摂り方、食事の仕方をしっかりと把握しないと誤った方向に進んでしまいます。
人間はそれぞれ個人差もありますし、食べ物に関する好み、食べ方、消化スピード、体質は十人十色です。
たくさんのお子さんに対して、まとめて全員に「これだけ食べなさい」と強要しても、余裕で食べることのできるお子さんがいる一方で、限界を感じて食べられないお子さんもいます。
食べられないお子さんは、食べることに関してトラウマになったり、ひどい時にはメンタル面での治療が必要になる場合も考えられます。良かれと思ってすすめていることが逆効果になってしまうのです。

食べ方や栄養に関する知識が曖昧なまま、ただ量を食べることだけをすすめるのは人間の身体には全く無意味なのです。
ニュースでは、野球の指導者が子供たちに1日に米を7合持参させ、強制的に食べさせていたと報じていました。たくさん米を食べるだけで、野球少年は育ちません。

人間の身体は、日々、食べ物から作られています。摂取した栄養が相互作用し、そこからエネルギーになり、血になり筋肉になり骨になります。
お米を7合食べるのであれば、それに見合った他の栄養素もしっかりと摂らなければなりません。栄養の偏った食事では全く意味がありません。

アスリートフードマイスターとして私が悲しく思うのは、思い込みだけで、ただ食べさせればいいということに集中するあまり、身体に大切なものを見逃していることが多いということです。
この度は、いつもの文章よりは私の思いを強く発信させていただいておりますが、それだけ「食べる」ことは大切にしないといけないということなのです。

今回のニュースを見て、あらためて、野球少年の食に関する意識を高めていただきたいと思い「野球少年の食トレ」に関しての講座を開講いたします。保護者の方、指導者の方には、強い野球少年を育てるための知識をお伝えしようと思います。
「食事もトレーニングの一環」という考えのもと、正しい食トレを多くの方に知っていただければ幸いです。

以下、講座のご案内です。札幌市中央区民センターでの講座です。
※お知らせにあるお弁当の写真はイメージです。野球食トレ塾ではお弁当は出ませんのでご了承ください。

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